セイクリッド

旅の仲間②

―――――――――…



「……ん」

「…起きた?」

「え…」



気がつくと、すぐそばに誰かが座っていた。

視線だけを上に移動させてみると、優しい眼差しで私を見下ろすミコトの姿が見えた。



「ミコト…私寝てた?」

「うん。きっと疲れてたんだよ」


様子から、まだ朝にはなってないだろうってことがわかる。


その所為か、自然と声を潜めてしまう。



「今、何時?」

「さぁ…こっちには時間の概念はないからな」


素敵だねっと呟くと、ミコトはくすくすと笑った。



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