セイクリッド
「ミコトって優しいよね」
「え?」
「だって、誰かのことを想ってそんな顔が出来るんだもん。優しいからだよ」
その太陽の神様が、どこの誰かは知らない……‘彼’と呼ばれて、名前を呼ばれないのは確かに可哀想だと思う。
だけど、こうやって悲しい顔をしてくれる‘誰か’がいるなら、それだけ意味があると思う。
それなら、可哀想なんかじゃないと思う。
「太陽の神様は、確かに可哀想かもしれないけど……もしかしたら寂しい思いをしてたりするのかもしれないけど……きっと、大丈夫だよ」
「……」
「だって、ミコトがそうやって考えてくれるんだから、ひとりなんかじゃ…ないんだよ」
「え?」
「だって、誰かのことを想ってそんな顔が出来るんだもん。優しいからだよ」
その太陽の神様が、どこの誰かは知らない……‘彼’と呼ばれて、名前を呼ばれないのは確かに可哀想だと思う。
だけど、こうやって悲しい顔をしてくれる‘誰か’がいるなら、それだけ意味があると思う。
それなら、可哀想なんかじゃないと思う。
「太陽の神様は、確かに可哀想かもしれないけど……もしかしたら寂しい思いをしてたりするのかもしれないけど……きっと、大丈夫だよ」
「……」
「だって、ミコトがそうやって考えてくれるんだから、ひとりなんかじゃ…ないんだよ」