セイクリッド
ミコトに、シグレがいたように。

私に大介がいたみたいに。


太陽の神様のそばにも、きっと誰か愛しんでくれる人がいるはず。




だから、出来たらミコトにそんな顔をして欲しくない。



だって、ミコトが笑ってくれると、私はすごく嬉しくなる。

すごく安心して、暖かい気持ちになる。



ひとりじゃない…気になれる。



「マリアって……」

「なに?」

「暖かい人…だね。人間はみな、そうなの?」



< 188 / 204 >

この作品をシェア

pagetop