セイクリッド
「いいの?」

「だって、俺も海原さんに会いたいし」

「……うん。じゃ、今週末にでも行って見ようか」

「バイトは?」


私がバイト漬けっていうのをわかってる大介は、首を傾げて問いかけてくる。



「来週末から試験だから、もともと休みなんだ。ナイスタイミングでしょ」

「さっすが!」

「大介は?…土曜日とか大丈夫?」

「日曜だったら、夕方からバイトだけど、土曜はオフ!」

「じゃ、決まり」


私がにっこり笑うと、大介もつられたように笑う。



今度の土曜日はホームにいって話をきこうってことになり、その日はお互い帰路についた。


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