セイクリッド
「マリアお前…」

「ん?」

「それなら昨日のうちに俺にメールなりしろよな」

「え、なんで?」

「いやだって、どう見積もっても病院の面会には早いだろ?ホームによって話し聞いてからだと思ったから朝から待ち合わせたのによ」

「あ、ははは…そこまで考えてなかった…」



俺の健やかな睡眠を返せ……っと、言いたそうな大介。



「そ、そうだ!ホーム行けばいいよ。せっかくだし、いく?」

「ホームで俺を知ってんのは、施設長ぐらいだから行ってもな…それに俺、子供は苦手だ」

「そうでしたね」



どうやら、いつもより空回りしちゃってるみたいだ。



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