セイクリッド
歩きながら、神社に続く階段って…夜歩くもんじゃないな…って思った。




それでも、掴まれている手首から、大介の温もりが伝わってくる分…かなりましだったと思うけど、本当に不気味としかいえなかった。




たぶん時間もかなり遅くなっていると思うし、私は‘おばけ’の類がもっぱら苦手だったから……




「ひっ」

階段の先に、幾つか並ぶ古びた鳥居を見つけたときに……小さく悲鳴をあげてしまった。



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