セイクリッド
「お前脅かすなよな」

「ごめん」


けど、本当…ちょっと怖くない?



あははっと笑いながら、今度は私が大介の腕に掴まった。


いつもなら、からかわれる所だけど、大介は何も言わない。





不気味な古い鳥居を見上げ、「行ってみようか」っと呟く。


鳥居の周りには、木々が生い茂ってなくて、隙間から見える星を…綺麗だと思った。


‘吸い込まれそうだ’

そんなことを考えながら、ぼーっと歩みを進めていた私は、


< 98 / 204 >

この作品をシェア

pagetop