セイクリッド
「綺麗」

「ん?」

「上が………っ!」



三つ目の鳥居をくぐった瞬間。


何かに足をとられて、思い切り転びそうになった。




「マリ――…」

掴んでいた大介の手が一度離れる……







「っ―――!」


転ぶ……そう思って、私はぎゅっと目を閉じた。




パシッ

左腕に、ほんの一瞬離れた温もりが戻るけど、




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