本当のキミ〜君から見えるキミ〜
その子が天使のように見えた。
俺と彼女はこの世界に確かにいる。
空が有る限り、みんな繋がっているんだ……
「ありがとう……」
俺は静かに涙を流した。
子供が心配しないように、空を見上げて。
「お兄ちゃん、わらって!」
ニコって笑う天使。
つられて俺も笑った。
彩希と離れて、初めて笑った…
女の子は満足したようで、俺から離れて走っていった、
俺も立ち上がろう。
空に向かって笑いかけた。