天の邪鬼な月と優しい太陽 【短編】



「麗歌、大好きだよ」



「いい加減にして!アンタのことなんか大嫌いだっていってるでしょ!?」


私は恋弥に向かって叫んだ。正反対の言葉を。大好きの逆の言葉を。



教室の中に私の言葉が響く。周りが静かになり、私を皆がじろじろ見た。



恋弥は悲しそうな顔をする。何でそんな顔をするの?なんで私をかまうの?



何で?何で?教えてよ…


ねぇ、誰か教えてよ…






< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop