天の邪鬼な月と優しい太陽 【短編】



「待って、一緒に帰りたいんだ。ダメ?」


恋弥が私の顔を覗き込む。



何で私にかまうの?彼女がいるのなら、彼女と一緒に帰ればいいじゃん。



でも―一緒に帰りたい。


私は首を縦に小さく振った。


恋弥が満面の笑みを浮かべた。


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