天の邪鬼な月と優しい太陽 【短編】



「…恋弥、何で彼女がいるのに私にかまうの?」



恋弥が目を丸くした。そして、くすくすと楽しそうに笑った。



「なにがおかしいわけ?」



「彼女なんていないよ」


「嘘、昨日告白されてた」


「告白はされたよ。でも断った」



私は驚きを隠せなかった。



そして、少しだけ嬉しくなった。



「麗歌、好き。大好きだよ、この世の誰よりも麗歌のことが好き」



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