ヒミツ。
プロローグ
「美海。お前はそろそろ、
自分の将来の事を考えてみてはどうなんだね?」
いつものようにお祖父様と食卓でお話をしていた時。
ふと私にこう呟いた。
「…? 将来、ですか?」
突然の言葉に 私は戸惑っていた。
お祖父様は静かに頷いた。
「美海はもう17歳なんだ。
私はもう長くないだろう…
早めに婚約者を見つけ、
【光澤財閥】の跡取りをして貰いたいと思っている。」