ヒミツ。
「私が病気に掛かっていなければ、
君に転入してもらう必要は
無かったんだ。」
「ーい、いえ!! どちらにせよ、
あとで必要になるんですから…
そういう話はやめましょうよ、お祖父様。」
ただえさえ病気で弱っているのに、
これ以上お祖父様の悲しげな顔を見たくなかった。
普段明るく振舞っているけど、
本当はかなりキツいはず。
お祖父様の負担に比べたら、
私の負担なんて大したものではない。
そう思った。