愛し愛されて。
ブロローグ
今日の私はテンションが
上がりません。
「おはよー♪奈々。」
「おはよ。奈々。」
親友の杏奈と絵美。
テンションが高いです。
「…はよ。」
「あれ?今日は彼氏くん一緒じゃないの?」
彼氏くんというのは
優ちゃんね。
あ、谷田部優也。
「ぅん。」
「だーからテンション低いのね。」
そうなんです。
いつも朝は校門で
待ち合わせして教室にくる。
でも今日は優ちゃんが
委員会で一緒ではなかった。
私はA組、優ちゃんはC組。
一緒のクラスがいいのに。
「だって、優ちゃんに会いたいんだもん。」
最近私と優ちゃんは
すれ違いばっか。
「ラブラブだねぇ~。」
「昨日からメールしかしてない。会いたいよー。」
優ちゃ~ん。
「優也くんが今の聞いてたら死ぬな。」
「うんうん。死んじゃう。」
「ええー死んじゃやだー。」
優ちゃんがいなくなったら
私が死んじゃうじゃん。
ガラガラガラガラ。
「おーい、席つけー。」
「げっ、奈々、杏奈戻ろ。」
絵美はしっかり者だな。