愛し愛されて。



「行くか。」


「うん!」



優ちゃんの私服
カッコいいな。

シンプルでモノトーンだけど
ちょっとラフな感じで。

身長が高い優ちゃんに
すごく似合ってる。



「なに見てんだよ。」



あ、しまった。

つい。



「ご、ごめん、つい。かっこよくて…」



ガン見してたよね。



「…」


「ゆ、優ちゃん?」


「いや、何でもない。電車きたぞ。早く乗ろうぜ。」



話そらされた?



「うん!」



ガタンゴトンガタンゴトン



「ねーねー!遊園地ついたら何乗る?」


「お前はしゃぎすぎだよ。」



私を見て笑っている。



「だって楽しみなんだもん!優ちゃんと行けるし。」



遊園地久々だしね。



「ったく。なーな?」


「ん?」



ちゅ


振り向いたと同時に
キスされた。



「なななな///こんなところで。」



ここ電車の中だよ?

まあ人はあまり
いなかったからいいけど。



「電車だろーが関係ねぇよ。」



関係あります!



「だ、誰か見てたらどうすんの?!」


「見せつけりゃいいだろ?」



ゆ、優ちゃんの神経
すごいわ。

私だったら恥ずかしくて。



「えー。」



あ、そうだ。
仕返ししちゃお。



ちゅ。

私は優ちゃんのほっぺに
キスをした。



「…え?」



やった。
戸惑ってる。



「お返しだよ。」


「奈々。」


ちゅー。


「?!」



優ちゃんが何度も何度も
キスをしてきた。

角度を変え何度も。



「…ん//…ゆ、優ちゃん!//」


「あ?なに?」



なにじゃないよ。



「なななんでこんなとこで!」



「え?奈々がキスしてきたから。キスしたいのかなーって思って。」



優ちゃんがにやけている。



「もう!優ちゃーん!」



「ぷっ。奈々ウケる。」




そうしてる間に
遊園地についた。



< 13 / 52 >

この作品をシェア

pagetop