愛し愛されて。



「ついたぁー!優ちゃん優ちゃんあれ乗ろうよ!」


「ああ。いいよ。」



私が指さしたのは
コーヒーカップ。



「きゃーー!優ちゃん回しすぎ。目まわるー」


「おらおらおらー」



やっと終わった。
気持ち悪くなりそう。



「…うぅ…」


あ、もしかして。


「優ちゃんもしかして、自分で回しすぎて酔っちゃったの?」



あはは。
図星だ。
顔真っ赤だ。



「う、うるせーぞ。次はあれだ。」


「優ちゃん話そらしたー!」



私たちはいろんな
乗り物を乗った。

ゆるーいやつのみね。



「優ちゃん、次あれにしない?」



もちろん
ジェットコースター!



「え?」


「初デートのとき乗れなかったから今日は乗ろうよ!」



怖がって逃げないでよ。



「えー。」


「じゃあもうキスしてあげ「乗ります。」



即答かよ。



「やったあ!」



「お二人様でよろしいですか?」


「はい。」



『それではみなさん楽しんできて下さいねー♪』



アナウンスが流れた。



カタカタカタカタカタ

どんどん頂上に登っていく。

すると


ぎゅ

あれ?手?



「優ちゃん?」


「繋いでてもいいか…?」


「うん!いいよ。」



優ちゃんの手は
かすかに震えていた。



「優ちゃんもうそろそれだよ!3、2、1、きゃあーーーー!」


やばーい
ここ楽しすぎ。



「…」


「きゃあーーーー!楽しーーーー!」



『お疲れ様でしたー♪足元にご注意ください。ありがとうございました。』



またアナウンスが流れた。



「あーあ終わっちゃった。って優ちゃん大丈夫?!」



優ちゃんはなぜか
放心状態になっている。




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