愛し愛されて。
雑貨屋さんは遊園地から
徒歩10分でとても近い。
「あーあった!早く入ろ?」
雑貨屋さんを見つけた。
水色とピンクのお店。
「意外に近いんだな。」
「だね!わぁ、可愛いなぁ。」
いろんなジャンルのものが
売っていた。
「あ、これかっこよくない?」
手にとったのは
手の半分くらいの黒の
イニシャルキーホルダー。
「あ、本当だ。こーゆーのV系ってやつか?」
「ぽいね。あ、でも、これと組み合わせれば…」
私は近くにあった
小さいハートのキーホルダー
を組み合わせてみた。
「お、いいじゃん!」
「優ちゃん、これおそろいにしない?」
これなら男っぽいし
優ちゃんでも大丈夫だよね。
「お!いいな。俺らは、えーっと、Yか?」
「だね。でも買ったら、優ちゃんはNつけて、私はYをつけるの。」
「なんだそれ。」
なんだそれって
言われてもー
「んー、つきあってる証拠みたいな?あ、名札交換みたいなやつだよ。」
「なるほどな。じゃあ俺は奈々のNだなー。」
優ちゃんがにやけている。
「な、なににやけてるの!」
「何でもねぇよ。ちょっとあっちも見てくるから。」
まだにやけてるし。
「これだけじゃ可愛くないよなぁ。どれ組み合わせよう。」
小さいハートとか星だけでも
いろんな種類があって
なかなか決められない。
「あ、これにしようかな。」
私のハートはピンクのハート。キラキラがついている。
優ちゃんの星は
リングになっている
星にしよう。
「あ、あれ?優ちゃん?」
いたいた。
サッ
「奈々。何かいいのあった?」
今なにか隠した?
「あ、これにした。優ちゃんは星!結構よくない?」
「うん。俺も気に入った。」
「良かった!あ、私もう買うのないから買ってくるね。」