愛し愛されて。
悲劇
「はぁー。」
私は手を前に出して
何度も指輪を見ていた。
「奈々、あんたまたにやけてんの?」
指輪を見るたび
にやけてるから
杏奈があきれている。
「はぁー。かっこいいなぁ優ちゃんは。」
「やれやれ。もはや病気だね奈々は。」
病気?
そんなんじゃないよー
ただ愛してるだけ。
「私、優ちゃんの教室行ってくる!」
なんか会いたくて
しょうがなかったの。
「ったく。いってらっしゃい。」
ん?まてよ…
いつも優ちゃんが
ここにくるから
私から行くの初めてだ。
なななななんか緊張してきた。