愛し愛されて。
私はそっと中をのぞいてみた。
そしたら、
キーホルダーを眺めている
優ちゃんがいた。
そしてそれを冷やかす
男友達。
「おい優也!奈々ちゃんとのデートどうだったんだよ。そのキーホルダーなんだよ。」
「お前らには分からないだろうな。これは奈々なんだよ。」
そう言うとキーホルダーに
目を移し笑顔になった。
あ、ずっとここにいちゃ
おかしいよね。
「ゆ、優ちゃん!」
私はドアから呼んだ。
「あ、奈々ー!」
優ちゃんがいきおいよく
ドアに向かってきた。
「えへへ。来ちゃった。」
「超嬉しぃ。あ、座ろうぜ。」
私は優ちゃんの席に座り
優ちゃんは前の席に座った。
「お二さんラブラブだねぇ。」
優ちゃんの友達かな?
「奈々ちゃん、こいつヤバいからな。奈々ちゃん奈々ちゃんいっつもうっせーの!」
「?!」
いつも私のこと
考えてくれてるの?
「優ちゃん…ありがとう。」
私は照れながら笑った。
「奈々…」
「ん?なに?」
「キスしたい。」
優ちゃん今なんと…
「優ちゃん?」
優ちゃんの顔が近づいてきた。
このままいくと
みんなに見られてしまう。
「ダメ。」
私は優ちゃんの唇を
人差し指で触り、阻止した。
「えー。いいじゃん。ジェットコースター頑張ったよ?俺。」
んー、たしかに。
で、でも…
「み、みんな見てるし。」
「だーから!見せつければいいだろ?」
はあ?!
ってちょっと
顔近づいてきてるし。
もう、いっか。
ちゅ
「…//」
『ヒューーーヒューーー!』
あぁみんなにやっぱり
見られてた。
「ほらー!恥ずかしいじゃん。」
「いいんだよ。俺ら愛し合ってるだろ?」
「そ、そうだけど…」
それとこれとは
意味がちがう。
「ならいいだろ?」
まあ、いっか。
「…うん。」