愛し愛されて。



「はぁ…赤長いなぁ。」



私は大通りにいた。

さっきからずっと赤信号だ。



「あ、そうだ。」



さっきのブレスレット
今つけよう。


ジャラッ

やっぱ可愛い、これ。

優ちゃんに会いたいなぁ。



「あ!」



もうとっくに信号が青になっていて、チカチカしている。



「早く渡らなきゃ。」



私は走った。


すぐそこにトラックが
きていたことを知らずに。




キキキキキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

ドンッ!!!



私はトラックに
はねられた。



大通りにトラックの
ブレーキ音と何かと何かが
ぶつかった鈍い音が響いた。



ピーポーピーポー


救急車がきたんだろう。



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