愛し愛されて。
奇跡
[優也side]
「谷田部くんは何で私といるの?そんなに仲良かった?」
正直言うか迷ったんだ。
でも今はまだ。
「俺のことはいい。」
奈々が混乱するかも
しれねぇからな。
俺は教室に戻った。
「なぁ、優也。」
あ、言い忘れたけど
こいつは親友の拓三。
通称たっくー。
「1つ提案!」
「なんだよ。」
俺はこう言われた。
「優也が恋バナを奈々ちゃんとして、最終的に今まで言ってたことは奈々ちゃんとのことだよってネタバレする!よくね?なぁ!」
たっくーが自慢気に言う。
「まぁな。」
やってみるか。
「奈々ちゃんも思い出話したら思い出してくれるんじゃねぇの?」
思い出話か!
「そっか。さんきゅな、たっくー!」
俺は走りだしていた。
ガラッ
奈々のいる教室に。
「奈々!」
「おぃ!谷田部授業中だぞ!」
げ、授業中だったのか。
「すみません。すぐ出てきますから。」
「谷田部くん?」
「奈々、話あるんだ。行こ!」
俺は奈々の手を引き
屋上へ行った。
先生を無視して。