愛し愛されて。
私たちはまた
屋上にきた。
「はぁはぁ…奈々。」
「私、優ちゃんが大好きだった。ううん、愛してた。その感情にも気づいたの。」
「良かった。まじ良かった。」
「忘れちゃってて…ごめんね…。」
ぎゅ。
私は今優ちゃんの
腕の中にいる。
「いや。思いだしてくれて…ありがとう。…久しぶりだな…奈々!」
優ちゃんが優しく
抱きしめてくれた。
「優ちゃん…っ…ぅわぁあん!ゆ…うちゃん好き大好き!優ちゃんあり…がとぉ…お!!」
もう涙が止まらなかった。
「あぁ。もう忘れんなよ?」
「うん。絶対…忘れない。」
「ったく。奈々は泣き虫だなぁ。」
そう言うと涙を
親指でふいてくれた。
「…だってだってぇ…っ…」
「分かってるって。分かってるよ。だから、もう泣くな?」
「…ぐすっ…うん。」
「よしよし。」
うんとは言ったけど
涙は止まらなかった。