黒猫ライアと白猫アイラ 【短編】


街には ふわふわと真っ白な雪が舞い降りる。


ひんやりと冷たいそれを、アイラは不思議そうに見つめていた。


「ライア…ライア…。
どこに行ったの?
帰ってきてよ…。」


空気の冷たさと孤独の寒さ


アイラは震えていた。


何も食べずに痩せ細った傷だらけの体


そんな脂肪も何も無い体で、どうやって冬をやり過ごすというのだろうか。


アイラはパタリと冷たい地面に倒れた。


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