天神学園高等部の奇怪な面々30
「じゃあ人違いか…?」

天神学園屋上、落下防止フェンスの上。

胡坐をかいたまま、鷹雅は階下を見下ろした。

中庭のベンチ、一人の男子生徒が購買のパンを齧っている。

ちょうど正午。

昼食をとっているのは別におかしい事ではない。

…しかしその男子生徒に、覇気は感じられなかった。

短髪長身、修行三昧でよく日焼けした肌、筋肉質の体、やたらと目付きが悪い。

聞いた情報と合致するのだが…。

「あれが本当に丹下 龍太郎か…?」

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