天神学園高等部の奇怪な面々30
「まぁいいや」

背中の黒い翼を広げる。

普段は自分から喧嘩など売らない鷹雅。

粗暴で短気な言動とは裏腹に、彼は無闇にその鴉天狗としての力をひけらかすような事はしない。

己が大妖怪であると自覚しているから。

人間のようなか弱い存在に本気を出すのは、小者のやる事だと思っているから。

しかし。

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