天神学園高等部の奇怪な面々30
「!?」

龍太郎を掠めていく。

彼の手にした食べかけのコロッケパンが、スッパリとカットされる。

まるで刃物で切ったかのような、鋭利な断面だ。

その様子を見ながら。

「天神学園一の有名人が購買のコロッケパンたぁ…随分しみったれた昼飯じゃねぇか」

鷹雅は振り向いてニヤリと笑った。

「えぇ?丹下 龍太郎さんよぉ」

「……何だてめぇは」

切り落とされたコロッケパンをクズカゴに投げ捨て、ベンチから立ち上がる龍太郎。

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