天神学園高等部の奇怪な面々30
「んだよ…」

龍太郎の顔に、精気が戻っていた。

「小猿の彼氏な上に、拓斗とも顔見知りかよ…喧嘩し辛ぇ奴…」

「……何言ってやがる」

折れた日本刀をポイと投げ捨て、鷹雅は悪態をついた。

「こんだけ殴っといて、何が喧嘩し辛ぇだ…虎の子の黒刃の日本刀まで召喚したってのによ…」

その言葉に。

「…違ぇねぇ」

龍太郎は屈託なく笑った。

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