天神学園高等部の奇怪な面々30
普段喧嘩している時は、物が壊れるのなんて気にしていないのだが、こうしてかなこのような人間が後からせっせと修理してくれているのだ。

きっと卒業していった彼女の姉も、こうして龍太郎達の後始末をしてくれていたのだろう。

時には五十嵐工務店の仕事として、時には無償で…。

「ふぅ…これでベンチはよしっと…」

工具を片付け、埃で汚れた頬を拭うかなこ。

後は割れた木材の片付けだが…。

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