天神学園高等部の奇怪な面々30
「よっと」

その割れた木材は、龍太郎が既に肩に担いでいた。

「焼却炉に持っていきゃいいんだろ?」

「え?あ、うん…」

コクコク頷くかなこ。

「俺が持っていっとくわ、おめぇは好きにしてりゃいいぞ?」

スタスタ歩き出す龍太郎。

「えっ、い、いいよっ」

かなこが龍太郎の制服の裾を掴む。

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