天神学園高等部の奇怪な面々30
「サインとかせんでええねんっ!」

シャツを脱ぎ捨てて床に叩きつけるチャーリー。

「しかもサインちゅーか署名やんけこれ!自分字ぃ綺麗やな!ペン習字でも習うてたんか!」

「えへへっ、誉められちゃったよ」

「『志摩』の『摩』の字なんか難しぃて、俺書かれへんのに!いっつも『摩』と『魔』を間違うねん!『悪魔』の『魔』やないかい!縁起悪いやろ!」

幽霊が縁起を語る。

「チャーリー君の名前は、芸名?」

「せやで、こんな本名ないやろ、チャーリーゆーてナニ人やねん?ナニ人やねぇえぇえぇんっ!ってそんなんどうでもええねんやかましわっっっっ!」

チャーリー、勝手に言っといて勝手にキレる。

< 150 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop