天神学園高等部の奇怪な面々30
正午を過ぎ、太陽はピークを迎えている。

突き刺さるような日差し。

真夏の暑さを逃れた人々は冷房の効いた建物の中に避難し、人っ子一人歩いちゃいない。

そんな中を、優のみが夢見心地な表情で天神学園へと歩いていく。

え?

夏休みなのに学校に何しに行ってんの?

「夏休みの課題の調べ物の為に、学校の図書室で虹華と待ち合わせしてるんだぁ…えへへへっ♪」

成程、そりゃあ夏の暑さも感じさせない訳である。

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