天神学園高等部の奇怪な面々30
筱萠、丹下 龍太郎に恋愛相談する時点で既に間違い
校舎内に放送が流れる。

下校を促す放送だ。

部活や用事のある者は仕方ないが、用もないのに学園内に残っている者は、やれ生徒会長にジェノサイドされるだの、小岩井に焼却炉に投げ込まれるだの、様々な脅し文句が流れている。

「今日も遅くなっちまったな…」

龍太郎はようやく補習を終え、教室から出てきた。

早朝から登校して、今の今まで補習三昧。

今日も毒舌教師がすこぶる楽しそうな表情を浮かべていた。

< 181 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop