天神学園高等部の奇怪な面々30
「す、すみません…筱萠さんのような素敵な女性に、僕みたいな者が…生意気を言いました…」

「い、いやいや、よいのじゃ、よいのじゃ」

浮かれそうになる気持ちを必死に抑える筱萠。

完璧に近い副会長が、隙のある筱萠に好意を寄せるという気持ち。

こういう事なのかもしれない。

龍太郎の言っていた言葉を反芻する筱萠。

「…ぼ、僕もちょうど生徒会の仕事は終わりましたし…」

副会長はチラリと筱萠の顔を見る。

「送りますよ…い、一緒に帰りましょう」

「うむ、うむ!共に帰ろうぞ!」

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