天神学園高等部の奇怪な面々30
「何『呆れてます』丸出しの溜息とかついてんだ用務員わりゃあぁあっ」

「イエ…アキレテマセンヨ…」

「棒読みかぁああああっ」

わざわざ自分の肋骨を一本外して地面に叩きつけるオーバーリアクション。

その後、自分で拾ってはめ込む律儀ぶり。

「誰に対してそんな態度とってんだェアーンッ?おぅ用務員っ、てめぇ俺様がどちら様か知ってんのかぁあぁっ」

「ええ…知ってますよ…」

無表情のまま。

「大妖怪溝出様…溝出様帝国の帝王たる偉大なお方ですよね…」

淡々と語る小岩井。

「感情を込めろやぁあぁあっ、嫌味かゴルァアァアッ」

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