天神学園高等部の奇怪な面々30
「困りましたねぇ…」

もう一度溜息をつく小岩井。

こんなヒャッハーと遊んでいる暇はない。

校庭の草取りがまだ残っているのだ。

午前中のうちに済ませておかないと、日が高くなってからの草取りは暑い。

「それとも…草取りはやっていただけますか?…溝出様…」

「『様付け』で呼んどいて、やらせるのが草取りってどういう事だワリャアァアァッ、おめぇ俺様を尊敬してねぇなぁあぁあぁっ?」

「ええ」

「素直すぎるだろうがぁあぁあぁぁぁっ」

地面に引っ繰り返ってジタバタして、苛立ちを表現する溝出。

デパートの玩具売り場で駄々をこねる子供のようだ。

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