天神学園高等部の奇怪な面々30
「こはくに頼まれてな…学園に来れば、『奴』に遭遇するかと思ったのだが…」

チッと舌打ちし、面倒臭いだの、だから阿呆の子は嫌いなのだだの、不平不満を口にする閻魔侍。

どうやら学園の仕事とはまた別件のようだ。

「そういう『しゃらんら』、貴様は何故学園に来ている。『なー』とやらと蜜月を過ごしているのかと思っていたがな」

「……『なーちゃん』までちゃんと言って下さいよ」

苦笑いする銀。

「俺もそうしたいのは山々なんですけどねぇ…一応教師だから、多少は仕事もしなきゃなんないかなぁって…補習中の厨二病人外を本の角で殴りに来たんスよ」

…本の角で殴るのは、仕事じゃない気がするのだが…。

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