天神学園高等部の奇怪な面々30
見事。

悔しいがその美しいフォームに見惚れてしまう翡翠。

と。

「ほぇ?」

窓から感じる視線に、雛菊が気付く。

「あ!翡翠先生だ!おーいっ!」

スポーツタオルで汗を拭きつつ、ニパッと笑って手を振る雛菊。

大声で呼ぶな、恥ずかしいわ。

仏頂面のままの翡翠。

無論、手を振り返すなんてしてやらない。

誰がしてやるか、この淫らの化身め。

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