天神学園高等部の奇怪な面々30
銀、神楽 七星に「気にしなさんな」精神を説く
トントンと。

机の上で書類を揃える。

「生徒会長、今月の定例会議の議事録、ここに置いておきますね」

ハキハキとした口調で、神楽 七星(かぐら ななせ)は生徒会室の一番奥…専用の椅子に座る白髪の女子生徒に言った。

毎度お馴染み、『私が校則です』白神 月(しらかみ つき)女王陛下である。

「お疲れ様でした神楽さん」

盲目の瞳を細め、コロコロと笑う生徒会長。

その傍らでは、

『用が済んだのならこの聖域から出てお行きなさい、龍太郎一味と繋がりを持つ汚らわしい牝牛め!』

と言わんばかりのネコミミメイドが、突き刺すような視線を送っていた。

何でそんなに七星嫌いなの、アンタ。

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