天神学園高等部の奇怪な面々30
「そ、それじゃあ…」

ネコミミメイドの視線に気圧されつつ。

「私は仕事が終わりましたので、本日は帰らせて頂きます。お先に失礼しますね、生徒会長」

愛想笑いを浮かべて生徒会室を出て行こうとする七星。

そんな彼女を。

「あ、神楽さん」

三白眼でつり目、そしてメガネ、茶色に近い短め金髪の男子生徒が呼び止める。

生徒会副会長。

真面目で堅物で融通が利かないくせに、生意気にも筱萠を射止めたケチな野郎である。

「ナンデソンナドクゼツナノリジチョッッッッ!」

理事長が筱萠好きだから。

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