HARU【春】
彼の名前は、ヒョンギ。
私より5歳年下の韓国人。
日本にとても関心があって日本語も少し話せるんだって。

【いつか日本に住みたいんだ!】

ヒョンギの夢は、日本に住むこと。
日本に生まれて日本に育った私にとって、外国に住むなんて考えられない・・・

私も、彼の夢を叶えてあげたい。

心からそう思った。




【なぜ日本に住みたいの?】

【韓国が嫌いなんだ・・・】

【どうして?】

【女に騙されて・・・結婚を約束した女性に裏切られた。】



顔が見えず文字だけの関係だからなのか、お互いに心を開くまでに時間はかからなかった。
気付いたころには、お互いに何でも話せる仲になっていた。


そして私は、会ったこともない彼に、どんどん惹かれていった・・・

結婚していることを忘れてしまうほどに・・・
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