letter〜天国のキミへ〜 (「悲しみの桜」続編)
俺がトイレから戻ると

奈緒姉はニコッと微笑ん

で「お帰りっ」と言った。

その時の奈緒姉の笑顔は

吸い込まれそうなくらい

可愛いかった・・・。

いや、その笑顔だけじゃ

ない。その日の夜の奈緒

姉はしぐさ一つ一つが、

いつもより可愛いくて綺

麗で美しく輝いて見えた



初めて奈緒姉の事を姉

貴みたいな存在としてで

はなく、ひとりの女とし

てみた瞬間だった。

俺はそんな自分の心をか

き消すように、一気にグ

ラスの酒を飲み干した・

・・。
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