先生、“生きる”ってなんですか?【完】














「っ、やっぱり、かぁ」
















――…するり









私の手は、先生を通り抜けた





もう一度、先生に手を伸ばした








するり。







ああ、触れられない

触れない






先生は私の頬を触った









「ごめんな、ごめん…助けてやれなくて、救ってやれなくて、守ってやれなくて…」









先生が泣いてる


私のために泣いてる









…それだけで充分だ














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