先生、“生きる”ってなんですか?【完】
ねぇ、遊佐
私は“生きる”が分かったよ
もう、大丈夫
あの日のように聞いたりはしないよ
「遊佐、もう私の前から消えないでね?」
「あぁ、もう消えねーよ。お前を一人になんかさせねぇ。」
「うん」
「一人で泣かせたりなんか、ぜってぇにさせねぇからな」
「ふふ、うん」
抱きしめてくれる遊佐に笑みが零れる
「なに笑ってんだよ」
そう言って遊佐も笑った
幸せだなぁ
「もう私から離れないでね」
「当たり前じゃねぇか」
優しいキスを交わした
私たちは仲良く並びながら歩いていった
神様、ありがとう