先生、“生きる”ってなんですか？【完】

「そりゃ、裏切られたかもしれねえ。恨んで当然だ。」



「…」



「でも、彼女の気持ちは忘れちゃいけねえぞ」



「…遊佐」



「ん？」



「私、あの子助けたいっ」



「…ああ。がんばったな、真穂」






ぐしゃぐしゃと撫でられる




…私は、結構この行為に慣れてきた






まぁ、髪がぐしゃぐしゃになるのは嫌だけど






この生活にも







――…死んでから、もう一ヶ月が経った



長いような、でも短い時間





母は相変わらず元気はないけれど、でも、お父さんと元気にやってる






離婚はしなかった。



お父さんがお母さんを支えていくって言ったから






ほんとによかったって思ってる







そりゃあまだ、両親にされたことは忘れることが出来ないけれど