先生、“生きる”ってなんですか?【完】












――…「ぎゃはははっ」



下品な笑い声が、耳に届く


と、金縛りにあったかのように固まる足





でも、私は負けない






「あ、来たよ」





私に気付いた女の声に、いっせいにみんなが私を見る


…ああ、怖い






「…来んなよー」



「えー、てか消えてくださーい」





そうやって暴言を吐く子もいれば、




「え?てかなんかここらへん臭くなーい?」


「あ、ほんとだくさーい。」


「っ」


「なんかに今当たったんですけどー」




私を空気として扱う子もいる



すこし手の平が痛い







「死ねよ。あいつみたいにし…」



「うるさい!!!!!!!」



「っ、はぁ?なんだよコイツ!!急に叫びだし…」



「もうこんなの止めてよ!!!!!」



「っ」







私が怒鳴れば、みんなが静まった





びっくりしたのだろう


だって、普段は静かな私だから








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