先生、“生きる”ってなんですか?【完】
「俺は…」
先生は私の頭の腕で小さく呟いた
「俺は何があっても、今西の味方だ」
「っ」
「お前は一人じゃない。俺がいる」
「ふぇっ、せんせっ」
先生の紡ぐ言葉温かさに涙腺は見事に壊れた
私の涙が頬を伝う
先生はそんな私の頭をずっと撫でてくれていた
「せんせ、私、友達なんていらない。先生がいてくれたら、それでいい。それだけで、いいの」
「今西…俺は…」
「分かってるよ。言ってみただけ。だから先生、気にしないで」
「…ごめんな」
優しく優しく先生が私の頭を撫でる
それだけで充分。
他には何も望みません。
だから神様お願いします。
先生を連れて行かないで。