シャイな狼とドジな子羊
「麻衣、狼くんのこと好きなの?」
あたしは、半分冗談で聞いてみた。
すると、一瞬ギョッとした顔になった。
「馬鹿ね、そんなわけないでしょ!」
「私は、情報屋よ」と、デコピンがかまされた。
「うぅ…っ」
すると、またも麻衣が不思議そうな顔をした。
「でも、大神くん… 女子となんてほとんど関わらないのに…」
麻衣が、ボソッと呟く。
「んー… も、もしかしてあたし…
女に見えないのかも…」
すると、麻衣はギョッとした顔で
「それはないから」と否定してきた。