シャイな狼とドジな子羊



それから、屋上で昼食を終えたとき…


ふとした瞬間、あたしはあることを思い出した。


「あっ…!」



麻衣は、あたしがいきなり叫んだことにビックリして

「ど、どうしたの?!」と慌てていた。



「狼くんに…お礼言うの忘れてた」


麻衣は「なんだ、そんなこと」と

安心していた。



「じゃあ、余ったおにぎりあげてきなよ。」



おにぎり…

喜んでくれるのかなぁ…



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