シャイな狼とドジな子羊



すると、周りの男の子たちが口々に言い始めた。



「風真、お前なんかしたのかよ」

「この子、小鳥遊 桜ちゃんじゃねーの?」

「嘘だろ、こんな可愛い子と知り合いなのかよ」



…何を言っているのかは全然分からなかった。




数秒経って、ようやく狼くんが動いた。


「あー… サンキュー」


顔が真っ赤になっていた。

暑いのかなぁ… 氷持って来てあげるべきだったかな…



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